2007年08月09日

材料・線形・構造などでの分類

「ノアの方舟」は時代的にとうぜん木造で、現代技術からみての一説では木造では製造可能な最大寸法とのことで当時の英知が知られるものです。
有史以前は木造構造あるいは大型木材掘削方法によるものが主でしたが、木鉄交造船の開発そして鉄鉱石の発掘に従っった製鉄技術により急速に鉄鋼船が大半を占めるようになりましたが、近代的には強化プラスティックも多く使用されるようになってきています。
構造的には人体と同様な“骨格”があり、縦型つまり船舶の長さ方向に肋骨がはしる「縦通肋骨船」と幅方向に多数はしる「横置肋骨船」とに分かれます。
船型からみると平甲板船が古くにはみられ、これは中央の動力部がやや高くそこを覆うていどのものですが、波浪をかぶるのはまぬがれないものです。
これが発達・改良されたのが「三島型船」で先端に船首楼、船尾に操舵楼そして中央に機関室・観察室を設けたものがあり、三つの航海船橋(楼)をもつ形状からこの名でよばれています。
最近は海洋工学や造船工学の発展により、とくに大型タンカーや貨物船では船尾楼型が多くなり、操船・動力管理などが一箇所のものが多くみられます。
また国際海洋法による船籍・航路・法規などによる分類もあります。



Posted by ブロやン at 10:45